お馬さんぶろぐ。

普通の大学生がつらつら競馬予想、予想までの思考回路的なものを血統的な観点を中心に書いていく拙いブログです。

阪神JF雑感①

アットザシーサイド(皇成)

新馬秋明菊賞と2連勝、特に秋明菊賞は前半スローからラスト3Fが11.8-11.6-11.3の加速ラップを9番手差し切りと好内容ではありました。ただ内回り・外回りの違いがあるとはいえ同日の新馬と同タイム、未勝利よりも遅いタイム(いずれも牝馬限定戦)とややタイム的には疑問が残ります。

血統的には父キングカメハメハに母ルミナスハーバー(現役時代芝1200~1600で4勝、ウオッカの勝った阪神JFで3着)、母母タックスヘイブンに母父サンデー系のアグネスタキオンですから母父フジキセキのアルバタックスとは8分の7同血の関係になります。フジキセキでナスキロ柔らかさも持ち合わせるアルバタックスとは違い、母ルミナスハーバー阪神内1400のマーガレットSで勝ったように配合のイメージ通りパワーと機動力に特化した馬でやはりピッチ走法。これで阪神外回りをズドンと差し切れるかはやや疑問ですが、もちろんよほどスローになればピッチで抜け出してくるチャンスはあるでしょう。その場合はこの2戦通り内枠がほしいところです。

 

アドマイヤリード(ひっしー)

おなじみマツパク先生、最後のJF。400kgそこそこのステゴ産駒といえばレッドリヴェールを思い浮かべますが、Hyperion的なリヴェとは違いマツパク勢らしい切れ切れの本馬は新馬戦で評判馬シルバーステートを直線だけで差し切り、前走白菊賞で勝利し何とか阪神JF出走にこぎつけました。ただ小柄な馬であり、中2週→中1週という過酷なローテーションには不安があります。

血統面ではステイゴールド×Numerous=ジェイドロバリー、母はフランスG3の勝ち馬であり、あの切れはなるほどフレンチなキレか、マツパク先生のフレンチなキレといえばレーヴディソールか、などと考えてしまいますね。望田潤さん風に言えば母系は「グレビオ的なキレ」、このフレンチなキレを活かすには外回り替わりはプラスでしょう。ただ不安点は主に2つ。1つはステイゴールド産駒が急坂コースで好走するために必要なLady Angelaさをonにする要素が足りてない、つまりパワー補強が足りてないこと。加えてジェイドロバリーの勝負弱さ。過去ジェイドロバリーを三代以内にもつ馬のGI成績は【5.4.1.85】で複勝率わずか1割ちょっと、うち3勝はKingmamboジェイドロバリー4分の3同血クロス3×3の強烈なクロスで底力を増幅したメイショウマンボですから、やはりGIで勝負するには心もとないジェイドロバリーなのです。道悪がうまいのでもちろん週中の雨が日曜日まで影響すればこのジェイドロバリーがプラスに作用する可能性もありますが。個人的には阪神外よりは京都外のG2G3あたりが落としどころかなぁ、今回はローテーションも含め厳しいかなぁと思っていますが、いずれにしろマツパク先生最後のJF、フレンチなキレが最後に炸裂するか注目です。

 

ウインファビラス(松岡)

新潟2歳2着→アルテミスS5着と、重賞でも安定した成績を残している本馬。母は芝1200-1400で3勝を挙げたサマーエタニティ。

母父アドマイヤコジーンですからナスキロですが母母父が前出のジェイドロバリー、新潟2歳Sの好走はこのジェイドロバリーの道悪適正も少なからずあったのではと個人的には思っています。加えて履歴を見るとわかるように脚が速くない。前走アルテミスSでは上位馬が軒並み33秒台の末脚を使って差し込む中この馬は33秒台を使えず。ノーザンテースト4×4の頑強さを持ちながらPrincely Gift5×6でしなやか、母母がNijinsky3×3ですからエンジンがかかるのがそこまで早くないようにも見えるし、阪神外回りをしなやかに差し切るには上がりの脚も足りないかなぁ、という感じでしょうか。