お馬さんぶろぐ。

普通の大学生がつらつら競馬予想、予想までの思考回路的なものを血統的な観点を中心に書いていく拙いブログです。

ド久々の更新 4月21日の競馬予想 とりあえず6Rまで(随時更新)

久々に気が向いたので(2年半ぶり)

思考の言語化プロセスを形にしておきたかったというだけの話ですが。

 

福島1

◎ホクセツ

前走レベル高し。そもそもアイルハヴアナザー牡馬の1150mのサンプル数が少なすぎるけど、まあ外枠なのでそこはなんとか。次点でデルマカミカゼ。エルフィは奇数枠でスタート不安、キタノタマテバコの短縮平坦減量替わりは魅力なんだが今の福島のタフ馬場が微妙かも。

 

京都1

◎ピエナシニスター

ほぼノータイム。シニミニ牝馬京都短縮外枠休み明け。サンマルミヤビ組を買うならウォーターシドモアを買いたい。あとはヘニーヒューズ×クロフネ×フジキセキとかいう望田さんが踊り狂いそうな?血統、と思ったらすでに望田さんが種牡馬辞典で推していたナリッシュ。

 

東京1

◎アイサンクダディー

マンカフェ牝馬大外短縮。おまけでウチパク替。本質的には小回り向きだろうけど、このメンツだとスローでむしろこういう血統のほうがいいかも。あとは身体できてればオスカーレーヴのダート替わりはケアしたいところ。できてなさそうだけど。

 

福島2

難しい。たぶん◎シャープスティーン。ロックザボートもあり。

 

京都2

ここもあまりいいアイディアが浮かばず。カザンのダート替わりは当然いいんだろうし母が出ていればパワー型ダートもこなせそう。既走馬で買いたいのはリリーマイスターかな。

 

東京2

またしてもいいアイディアなし。ディナミーデンは外枠のほうがよかったしゴールドエントリーかクエントアスールか。フィールザファラオでも。

 

福島3

メメント

中内田パワーで。しかし中内田厩舎×中井くんってイメージないな、、、ライナスもありだが鞍上見て躊躇した分。あとはワイズワンの初ダートもケアしながら。

 

京都3

シンプルにブライトパスが普通に走れば。短縮よさそうなオルニス、アルレーサーの3頭で。ラポートトークの最内短縮は僕は嫌いたいが。

 

東京3

◎ブラックキングダム

これイン3収納するでしょ。しかし鈍足ぞろいだな。ククルカンの使える上がりが速く見える。ホッコーエレノアは短縮いいけどちょっとここ2走楽すぎるのでそんなに重視したくない。穴はシトワイアンの芝替わり。

 

福島4

メイショウゴウキからワンスインアライフとキングスーサあたりを重視しながら。

 

京都4

ピボットポイント、短縮はいいんだろうし配合もいいけどこれ内回りで勝ち切れるの?という気持ち。これが早めに動くとすると内はきつくなりそう。ダノンアポロンあたりで。ピエナルシオルも将来的には内回りまくりつぶす馬になりそうでここでも。

 

東京4

◎トーセンロザリオ

持続質な流れになってほしい。クイーンダワジャーの芝替わりも魅力的。

 

福島5

◎ペイシャモン

機動力満載の配合がコーナー4つで活きてくれば。

 

東京5

アンルヴェかトーセンニケか、、、こんなにつくならベレット抑えて。

 

福島6

ここは人気どころが素直に強そう。

 

京都6

一長一短あるメンバーだな。機動力重視で◎アルジャーノンかな。

 

東京6

前がしっかり流れそう。◎モリトユウブでいかがでしょうか。配合的には東京のほうがよさそう。内枠4頭が魅力的に映る。

 

 

朝日杯展望

世間ではエアスピネル・イモータル・リオンディーズの3強といわれてるのでしょうか。エアメサイアシーザリオの子供がここでぶつかるとはまぁ競馬は面白いもので、もちろん持っている能力でいえば抜けているのかもしれませんが、ここは2歳マイルGIだよ、という観点を忘れずに予想していきたいと思います。

 

まず豊さんの中央GI全制覇なるか、パートナーは秋華賞エアメサイアの子供エアスピネルです。エアメサイアですからおなじみアイドリームドアドリームの牝系、この牝系といえば「エア」の冠名でエアデジャヴーエアメサイアエアシャカールエアシェイディ、みなさん小回りコースをそのBold Ruler的機動力でゴリゴリにまくってこられました( ̄▽ ̄)

とまぁエアスピネルも例にもれず反応が早いのなんの、デイリー4角で一瞬で前に取り付いて外からそのピッチで回転の速さで機動力でシュウジをひねりつぶしにかかったときは、さすがアイドリームドアドリームや( ̄▽ ̄)とうなってしまいました。さて配合的に言えばおなじみキンカメサンデーですから配合にはとっても素直、そりゃ機動力が素直に発現されるわという感じですが母母父はノーザンテーストに母母はHyperion4・5×7・7・8ですからパワーと底力も十分、ちょっとパワーに寄せたような配合ですから阪神替りもマイナスにはなりませんから、現状よほど持続戦になってストライドに差されるようなことがない限りは豊さんの中央GI全制覇も見えてくるでしょう(/・ω・)/と言いたいところですが、望田潤さんのbotにも出てきますがさぁHerbagerを引く馬がGIで勝ちきれるかどうか、この牝系も例にもれずエアデジャヴー牝馬三冠で3.2.3着、エアシャカールは皐月菊と勝ち切りましたが一番ほしかったダービーはアグネスフライトに、河内の夢に差されて2着。母エアメサイアだって秋華賞は勝ったけどオークスVMも2着、エアシェイディは有馬で2年連続3着でした。外回りという舞台、パワーとピッチで抜け出して後ろを完封できるのか。

 

さてイモータルいきましょうか、エックスマークやアドマイヤシーマの半弟、ドイツ血統×ドイツ血統ですねぇ。まぁ文字列ほど重々しさは感じませんがやはりベストは中距離か。まぁ上がエックスマークにアドマイヤシーマですから中距離馬なのかなという感じですが、そりゃ素人目に見てもマイラーの加速ではないし、前走サウジアラビアロイヤルカップでは4角同じポジションで回ってきたブレイブスマッシュにピッチであっという間に置いて行かれて、こっちは全然スピード乗らずに前に行かれて、やっとスピード乗ったときにはもうゴールという感じ。これが阪神に替わって状況は変わらないだろうしむしろ直線は短くなる、前には前走出し抜かれたブレイブスマッシュより強いであろうエアスピネルがピッチで先に、かなりのトップスピードの質で抜け出している。これを差し切るにはそれより速い脚を使わなきゃいけないわけで、それを中距離馬がやってみようとしてるわけですから、かなり至難の業では、、、?というのが率直な印象。そりゃダービーなんかとっても良いと思いますけれども、2歳マイルGIで中距離馬が中距離馬の加速で勝てるのかというところでしょう。

 

さぁラストはリオンディーズ。今更説明不要ですがエピファネイアの半弟、この馬も新馬はとんでもない引っかかり方でしたがその分弾け方もまぁ強烈だこと。

もちろんエピファネイアを見てもわかるように外回り替りがプラスなのは当然だし、気性的に短縮のほうが折り合いをつけやすいっちゃつけやすいのですが、これほどの馬なので今後の話を先にすると、まずクロスがうるさい。もともとキンカメとかはNothern Dancerが多いので母はNDのクロスを持たないことが一つの成功パターンではあるのですが、母シーザリオはND5×3、これでリオンディーズはNothern Dancer5・5・7×6・4ということになります。クロスがうるさいということは成長力が乏しくなるということ。早期から動けるのと引き換えに、といった感じでしょうか。エピファネイアに関しては父シンボリクリスエスがNDを持っていない種牡馬でした。次、短縮について。エピファネイアが距離短縮したのは国内に限れば菊花賞から長期休み明けの大阪杯だけ。これはあくまでも推測ですが、今後のために気性的には短縮したほうが折り合いが付きやすいと分かっていながら、その後いざ延長したときに取り返しがつかないという意識のもとあえて短縮しなかったのではないか。とすれば今回短縮してしまったらクラシックに乗せるにあたって確実に延長ということになる。そこでの折り合いが犠牲にはならないか。という今後の心配をしたところで。

エピファネイアは僕と友人のうまカレ副代表金沢ユウダイ氏の共通認識であったのですが折り合い難だけど馬群で前に馬を置いて折り合いをつけるのは向いていない、というか馬のリズムが崩れるから折り合いと引き換えにリズムを犠牲にする(ダービーがまさにそれ)、だから外で、前に馬がいない状態でうなりながらもなんとか抑えられたら理想だね、という話を散々していたらそれをスミヨンで体現したJCでのあのパフォーマンス( ̄▽ ̄)

リオンディーズも当然Nijinsky的胴長でナスキロ的ストライドで、加えてNever BendBold Reasonの兄弟クロスでエピファネイアよりさらにパワーを増幅させたような感じで、Nureyev≒サドラーのニアリークロスでもパワーを増幅させてるし、エピファネイアにあったRoberto的な反応の速さはなくてその代わりにNijinskyクロスを持っているわけだから、やっぱりエピファネイアにあった一種の俊敏さのようなものはリオンディーズには欠けるし、それはマイルでは欠点になりうるのではという認識でおります。まぁもちろん阪神外という条件はあっているのだろうけどそれはマイルではないし、うーんやっぱり短縮してほしくなかったなぁ(;´・ω・)

 

ということで、3強で一番評価するならエアスピネルなわけですが、これはマイルの流れになるのが条件ですからハイペース持続戦中距離向きの流れになったらもうどうしようもないですね(-_-;)

阪神JFざっと振り返り

さて、阪神JFはメジャーエンブレムが制しましたね。前半半マイルが46.9、過去10年で見ても4番目に速く、前日9Rまでやや重だったこと、最終的に上り最速の馬でも35秒台かかったことなどを考えてもかなり締まったラップで前が引っ張ったと考えていいでしょう。これを作り出したルメール騎手はさすがというべきで、ややスローに落とした結果11.9-11.1-11.2のトップスピード戦を差されたアルテミスの反省を生かして締まったラップを自ら作り出し、11.7-11.5-12.6を押し切ってしまったわけです。Halo≒Red God≒Past Example3×5・5の軽快なスピードで先行し、直線はナスキロ柔らかくストライドを伸ばし、オペラハウスで粘りこむ。教科書通りのレースを作って見せたルメールはさすがで、まぁキリシマオジョウが京都駅に向かったかどうかは定かではありませんが(;´・ω・)笑

2着ウインファビラスはブログにも33秒台の脚がないから阪神外ではなぁと書きましたが見事に33秒台がいらない展開に。ノーザンテースト4×4に母母のNijinsky3×3でステゴの非力さを解消しながらもPrincely Gift5×6、ベストは時計のかかる阪神外といったところか。外回り感あるときの中京とかもいいですね。アドマイヤリードにも言えることですがいずれにしろGIを勝ちきるにはジェイドロバリーがネックになるでしょう。

3着ブランボヌール、結局直前で印を回したんですが、ディープ×Unbridledといえばダノンプラチナ、バクシンオーのノーザンテーストを刺激していないのだから短距離突進よりユタカオーの柔らかさが発現されるし距離は持つ、まぁ京都外1400がベストだろうがここでは足りてもおかしくないという発想でした。結果メジャーエンブレムが厳しいペースを作ってこの馬向きにはなりませんでしたが力は見せました。

4着ペプチドサプル、いやー惜しい。▲だったんですが、タフなレースになったのはこの馬に向いたということで、それは3代母Regal RobertaがRoberto×Graustark×Romanですからブライアンズタイムと同血で、そこにナスキロですからこれは阪神外回りや~という感じだったのですが、、、

5着アットザシーサイド、これは良く走りましたねぇ。この締まったペースはこの馬向きではないことは明らかで、パワーピッチですからベストは阪神内1400、外回りで勝負するならスローを前受けして回転の速さで抜け出すしかない、それがこの締まったペースに位置取りは後ろ、これは能力を示したといえそうです。

 

とまぁこんな感じで。予想は◎メジャーエンブレム○クロコスミア▲ペプチドサプル△ブランボヌールなどいろいろで撃沈です。まぁ今週も頑張ります。

阪神JF雑感③

クロコスミア(勝浦さん)

既にキャリア7戦とかなりレースを使ってきているクロコスミアですが、マイル以上ではかなり安定した成績を残しており前々走アルテミスS3着、前走赤松賞ではきっちり3番手から上がり2位タイの33.9を使って勝利しました。キャリア6戦以上の馬は過去現コースに変わった9年で馬券圏内がありませんが、ほとんどが超人気薄ばかりであまりあてにしなくていいデータかもしれません。

さて、クロコスミアですが母が菜の花賞勝ちや紫苑S2着などのデヴェロッペ、父はステイゴールドという血統です。走りを見るとストライド、これはおそらく母父ボストンハーバーのナスキロですが同時にその奥がNashwan×サドラー、これでWild Riskのクロスが発生するのは同じステゴ×○×Blushing Groom直仔Rainbow Questの前出ウインミレーユと同じ。さらにボストンハーバーの父父Seattle Slewはナスキロラトロですからサドラーのラトロと脈絡、さらにさらにボストンハーバーは母父Vice Regentですからステゴが持つノーザンテーストとニアリークロスを生みパワー補強。最後Halo≒Red God3×5で機動力もあり。とまぁこんなかんじでしょうか。個人的には阪神外回りという舞台はぴったりに見えます。キャリアを積んできたことの疲れ、馬格のなさなど不安点はありますが上位評価したい一頭。

 

デンコウアンジュ(川田)

アルテミスSを大外からぶっこ抜いたデンコウアンジュ。鞍上は乗り替わって未勝利勝ちのときのコンビである川田になりました。騎乗停止になったときのですね。

さてさて、前走のパフォーマンスはここでつらつら述べる必要もないとして、やはり気になるのは気性の幼さですね。新馬・未勝利とヨレまくり鞍上が立ち上がるようなシーンも何度か見受けられます。サウスポーなのかどうか、そういう手前がどうとかは素人の私にはわかりませんがやはり右回りの2戦ヨレていたことは気がかりな点ではあります。ただ前走のパフォーマンスもフロックではないと思いますし、判断が難しいですね。

血統的にはメイショウサムソン×マリエンバード×サンデーでDrone≒Halo5×4、マリエンバードのナスキロが出てストライドで走るようなイメージですが、サムソンのサドラーが持つBold Reasonとマリエンバードの母父Darshaanが持つNever bendの兄弟クロスでナスキロラトロ、血統通り直線の長いコースで掻き込みながらストライドで追い込んでくる馬になりました。もちろん前走のパフォーマンスを評価して印は回しますが、どうも新馬未勝利のヨレ方が気になって抑えまでです。

 

ブランボヌール(イワータ)

函館2歳Sを外から4角でひねりつぶしたブランボヌール。ファンタジーSでも内を割って3着とまずまずの走りでした。母母アジアンミーティアはダコールの母でUnbridled's Songの全妹という良血馬。父ディープのブランボヌールと同じく父ディープのダコールは4分の3同血の関係になります。母ルシュクルはバクシンオー産駒らしくスプリントで現役時代3勝を挙げましたがこの馬もスプリントでおろしスプリントで重賞をとりました。ディープ×ミスプロのしなやかさにサクラバクシンオーGrey Sovereign系のCaro、こちらもキャンディバローズしかりベストは1200-1400でしょうか。過去函館2歳S勝ちから現コースのJFに挑んだ馬はクリスマスやストークアンドレイなどいますがいずれも着外、こちらは決して小回り向きとは言えないながらも勝ち切ったためある程度の評価は必要ですが、前走ファンタジーSでは内を割るも残り100で前と脚色同じ、むしろゴール前はもう止まり気味だったように見え、阪神外回りマイルをしなやかに差せるかは疑問です。

阪神JF雑感②

ウインミレーユ(弘平くん)

天皇賞春を勝ったビートブラック(父はサンデー×ノースフライトのミスキャスト)の半妹にあたりますが、こちらもサンデー系のステイゴールド産駒ですから4分の3妹といったところでしょうか。母はダ1400-1800で現役時代5勝を挙げたアラームコールです。新馬を勝ち、その後新潟2歳Sでは大敗を喫しましたが前走のりんどう賞では今回も人気になるであろうファンタジーS2着馬のメジェルダを差し切ってGIの舞台に臨んできます。新潟2歳Sの敗因としては馬場、外枠で力んだことなどがあげられます。調教や新潟2歳Sを見るにステイゴールド産駒らしくなく荒れた馬場や湿った馬場は苦手なようです。外枠で力んだりするのは逆にステイゴールドらしいBlushing Groomらしい気性の悪さ、または言い換えればこのステゴ×Rainbow Quest(父Blushing Groom)で生じるWild Risk6×6なども影響していると思われます。ステイゴールド×ブライアンズタイムという配合、またHalo≒Red God3×5からの無駄のないピッチ走法でありHerbagerTudor Minstrel、Flower BowlからHyperion的Son-in-Low的な要素を受け継いでいますが、中間調教中の転倒でファンタジーSを回避したことはやはり気がかりです。それからやはり気性面での距離延長の不安もありますが、パンパンの良馬場で内枠をひきHyperionを上手く絞り出せればチャンスあり、と見ました。

 

キャンディバローズ(アッゼニ)

ファンタジーSの勝ち馬。スプリントで活躍するアットウィルやファインチョイスの半妹にあたります。札幌1500の未勝利戦では2歳レコードもたたき出しました。ファンタジーSでも今回出走するメジェルダやブランボヌールらを上り33.7で差し切っています。

ディープインパクト×タイキシャトルということで、Halo≒Sir Ivor3×5×4を持ち屈指の機動力を要求される札幌1500を最内枠で立ち回ってレコード、なおかつ母母のナスキロ柔らかさで前走のパフォーマンス通り京都1400がベストの舞台でしょう。阪神外回り替わり、距離延長も決してプラスではありませんが、今年のディープの中では一番チャンスかな、という印象です。後程触れますがこの馬以外のディープには印は打たない予定です。

 

クードラパン(たなべし)

未勝利→サフラン賞と連勝。半兄にはグランシルクがいます。

父ステゴのグランシルクからこちらは父ダイワメジャーに変わりましたが、グランシルクのように急坂小回り向きかなぁという印象。ダイワメジャー×Roberto直仔のDynaformerという文字列通りのパワーピッチ、加えてノーザンテースト≒Vice Regent3×5の頑強さがあるので前走中山でのパフォーマンスは順当、これで阪神外で同じ芸当を、、、というのは難しいのではないかというのが第一印象です。速い切れる脚があるとは思えませんし、頑強さだけではなく母母キュー(ブレイクランアウトやキュリオスティー、エネアドの母)のしなやかさもあることでどっちつかずかもなぁ、このどっちつかずさではGIで通用しないかなぁという印象です。

阪神JF雑感①

アットザシーサイド(皇成)

新馬秋明菊賞と2連勝、特に秋明菊賞は前半スローからラスト3Fが11.8-11.6-11.3の加速ラップを9番手差し切りと好内容ではありました。ただ内回り・外回りの違いがあるとはいえ同日の新馬と同タイム、未勝利よりも遅いタイム(いずれも牝馬限定戦)とややタイム的には疑問が残ります。

血統的には父キングカメハメハに母ルミナスハーバー(現役時代芝1200~1600で4勝、ウオッカの勝った阪神JFで3着)、母母タックスヘイブンに母父サンデー系のアグネスタキオンですから母父フジキセキのアルバタックスとは8分の7同血の関係になります。フジキセキでナスキロ柔らかさも持ち合わせるアルバタックスとは違い、母ルミナスハーバー阪神内1400のマーガレットSで勝ったように配合のイメージ通りパワーと機動力に特化した馬でやはりピッチ走法。これで阪神外回りをズドンと差し切れるかはやや疑問ですが、もちろんよほどスローになればピッチで抜け出してくるチャンスはあるでしょう。その場合はこの2戦通り内枠がほしいところです。

 

アドマイヤリード(ひっしー)

おなじみマツパク先生、最後のJF。400kgそこそこのステゴ産駒といえばレッドリヴェールを思い浮かべますが、Hyperion的なリヴェとは違いマツパク勢らしい切れ切れの本馬は新馬戦で評判馬シルバーステートを直線だけで差し切り、前走白菊賞で勝利し何とか阪神JF出走にこぎつけました。ただ小柄な馬であり、中2週→中1週という過酷なローテーションには不安があります。

血統面ではステイゴールド×Numerous=ジェイドロバリー、母はフランスG3の勝ち馬であり、あの切れはなるほどフレンチなキレか、マツパク先生のフレンチなキレといえばレーヴディソールか、などと考えてしまいますね。望田潤さん風に言えば母系は「グレビオ的なキレ」、このフレンチなキレを活かすには外回り替わりはプラスでしょう。ただ不安点は主に2つ。1つはステイゴールド産駒が急坂コースで好走するために必要なLady Angelaさをonにする要素が足りてない、つまりパワー補強が足りてないこと。加えてジェイドロバリーの勝負弱さ。過去ジェイドロバリーを三代以内にもつ馬のGI成績は【5.4.1.85】で複勝率わずか1割ちょっと、うち3勝はKingmamboジェイドロバリー4分の3同血クロス3×3の強烈なクロスで底力を増幅したメイショウマンボですから、やはりGIで勝負するには心もとないジェイドロバリーなのです。道悪がうまいのでもちろん週中の雨が日曜日まで影響すればこのジェイドロバリーがプラスに作用する可能性もありますが。個人的には阪神外よりは京都外のG2G3あたりが落としどころかなぁ、今回はローテーションも含め厳しいかなぁと思っていますが、いずれにしろマツパク先生最後のJF、フレンチなキレが最後に炸裂するか注目です。

 

ウインファビラス(松岡)

新潟2歳2着→アルテミスS5着と、重賞でも安定した成績を残している本馬。母は芝1200-1400で3勝を挙げたサマーエタニティ。

母父アドマイヤコジーンですからナスキロですが母母父が前出のジェイドロバリー、新潟2歳Sの好走はこのジェイドロバリーの道悪適正も少なからずあったのではと個人的には思っています。加えて履歴を見るとわかるように脚が速くない。前走アルテミスSでは上位馬が軒並み33秒台の末脚を使って差し込む中この馬は33秒台を使えず。ノーザンテースト4×4の頑強さを持ちながらPrincely Gift5×6でしなやか、母母がNijinsky3×3ですからエンジンがかかるのがそこまで早くないようにも見えるし、阪神外回りをしなやかに差し切るには上がりの脚も足りないかなぁ、という感じでしょうか。